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EUを見るとはどういうことか?@移民局

すっかりお久しぶりになってしまいました。

昨日衝撃的な出来事が起きたので、忘れないうちに書き留めておきます。

パスポート番号の変更による、滞在許可証の内容変更を、必要書類と合わせて、2カ月半前に申請しており、
最近は移民が多いから、5カ月かかり、完成したらSMSで連絡が来ますから、と言われていたのですが、

2日前、移民局から、謎な手紙を受け取りました、要点は…

・Aggiornamento(変更)ではなく、Rinnovo(更新)であり、そのため、扶養証明と収入証明書の書類を提出せよ
・この手紙が書かれてから10日以内に届け出なければ、申請を却下する

すでに10日以上が過ぎて届きましたし(書き留めすら無)、2カ月経って、今更、書類不足だと言われても。。
加えて、ただ単にパスポート番号の変更の申請なので、受付の人からは「Aggiornamento」と聞いていて、言われた書類はすべて提出しているのに。。

もう読んだ時は、何がなんだか分からず、「は???」という感じ。。

また一からやり直しになると、今後日本へ帰る予定を立てる時にも困るし、イタリアに対して怒りがふつふつとこみあげて、情緒不安定な一晩を過ごしました。

前夜、夫は手紙の返事を作成してくれたので、それも持参し、翌朝、一人で行ってきました。
9時15分ごろ到着すると、、すでにすごい人。。

順番のための番号が無く、無秩序なので、
とある外国人はずるをして、どんどん先に行ってしまうこともあり、神経を張り詰めますし、
「私が先です」とか、そういう主張をしなくてはいけません。。でも、なんだかすごく「嫌な人」になったような気分で、気持ちの良いものではありません。。番号があれば、順番が来るまで、もっと穏やかに時間を過ごせるのに…

2時間待って、やっと自分の番が来ました。
「今は滞在許可証の受取だけです」「質問は受け付けられません」と言われて、さすがの私もプツンとなってしまい、
無視して「この手紙を受け取ったのです」「私はAggiornamentoのはずなのです、この書類の申請は、必要がないはずでは?」と続けたのですが、手紙もろくに読まず、「手紙の通り提出して下さい、とにかく今は受け取りだけだ」と怒鳴られたので、「じゃあ一体どうすればいいんですか?」と聞くと、「質問は、12時半~受け付けるのでそれまで待て」と。

怒りが収まりませんでした。
今日が受け取りだけだという張り紙も何も無く、2時間待った挙句、この酷い対応。
結局私は、4時間待って、やっと質問を受け付けてもらえましたが、窓口では、やはり手紙もろくに読まず「関係ありません、提出して下さい」と言ってきたので、主張し続けたところパソコンで確認をしてくれて、「あれ?おかしいわね、確かにAggirnamentoのはず…」となり、
結論、この手紙は間違っていたという。。イタリアって本当になんなの…怒!


と私が書きたいことは、これでない!!ここからが本題です。


この4時間の間、多分11時半くらいだったでしょうか。
狭い場所に終始移民がわらわら詰めかけているような状況の中、
とある外国人男性(アルバニアとかかな?)と奥さん、まだ生後間もない子どもを連れていた家族に起きました。
その外国人男性は、ペンキで洋服が汚れていて、作業着といった感じの服装でした。

なぜだか分かりませんが、いきなり、移民局の職員と、今までイタリア生活で聞いた中で一番という位の、
喧嘩が始まったのです。
外国人男性は、つたないイタリア語で、必死にその移民局の男性と、たぶん3分くらい、すごいどなり声で、言い合いをしていて。。。対応の悪さや、態度の悪さ、自分は仕事から抜けてきている、小さい赤ん坊がいる等を主張していました。
職員の後ろには、警官の女性(超ナポリ弁)が付いていて、彼女も加勢。

もちろんイタリア語母国語話者 VS イタリア語が外国語話者 なので、その男性も怒りからか、言葉が詰まってしまっていて……
これを見て、ぽろぽろと涙が出てきてしまいました。なんでだろう。
泣いていたのはたぶん私だけだったと思います。周りの人にじろじろ見られましたが、皆さん何も思わないのかな。。

生後間もない赤ちゃんを連れて、仕事も抜けて来ていて、母国から働きに出てきていて。。
ただただ、こんな状況の人たちが、世界には居て、ここで怒鳴られながら必死に生きてるという事実を改めて目撃して、
なんだか、すごく悲しかった。


私は、大学でEUについて勉強してきました。
でも、なぜだか、イタリアに来てから、私が学んだEUは意味がないものなんじゃなのか、と感じるようになりました。机上の空論のような実にからっぽの理論のような気がしました。同じ大学だった親友に話しても、「そんなことないよ」と言われるし、でも私の中では腑に落ちない何かがありました。

でも、暮らしているうちに、実際、現地の一般市民の人が感じているEUと私が学んだ内容には、実に大きな隔たりがあることに気付きました。
例えば、EUになってから、イタリアはリラからユーロに変わる時、半分になる換算だったそうですし、最近、イギリスはEUk離脱しましたしね…移民・難民が増えているから、突然国境を封鎖する国があったり、これでは最早EUではないのでは??となどと。色々と思います。
良い面についても触れると、学生のいる奥さんと話すと、国境が無くなり、大学でエラスムス制度で、外国で学べたりと、いい面があることも確か。(これは私が大学で学んだ通りのこと)

でも、昨日のあの家族の出来事で思ったのは、
本当のEUを見るということは、移民局で、あの男性家族を見ることだったり、移民局を見ることであったり、
イタリアの私の周りのイタリア人が、現状をどう思っているのかを知ることだったり、メルカートでお金を恵んで欲しい、とぐるぐる回っている人がいることを知る事だったり。。こういう事なんじゃないのかな? と。そんなことを思いました。

なんだか、大学で学んだことと実際の違いは、例えば、国民の実際の生活を知らないで、政策を考える政治家くらい違う、そんな感覚がして、すごく自分が嫌になりました。


あの家族を思い出すと、今も本当に胸が痛みます。
怒鳴りながら怒鳴られながらも、でも、結局は、頭を下げて、お金を払って、移民局で滞在許可証を発行してもらわなきゃ、生活していけないという事実。。
EUになろうが、なるまいが、結局、世界の貧富の差は無くならない。何も良くなってないじゃん、という事実。
改め付きつけられたという感じがしました。


めぐりめぐって、思うことは、やはり、私は恵まれているのだ、ということです。
こんなに恵まれた国に生まれて、何不自由なく生きてきたのに、すぐ弱音を吐いたり、すぐ嫌だと泣いたり、すぐマイナス思考になったり、本当に私はダメだな、となぜか、すごく自分に対して怒りを覚えました。

イタリアに来て、日本とは比べ物にならないほどの貧富の差や、こういう移民の実情など、あらゆる世界の事実を見ることが出来ていて、すごく、意味のあることなんだと思います。

移民局には、酷い対応で、もう二度と行きたくないけれど(また滞在許可証を取りに行く時に行かなきゃいけな~いToT)、
昨日は、一生忘れられない出来事となりました。

まとまりの無い文章になってしまいました!汗

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Commented by milletti_naoko at 2016-09-23 22:54
Patataさん、わたしも最近テレビニュースを見、また、イタリアに暮らす日本の方がブログに書く、こうした移民の人たちに対する差別・偏見に満ちた、そうしておそらく、書いている本人たちにはその意識がない文章を見て、悲しくなることが多くあります。

戦争や独裁政権、飢えのために、愛する国を去らざるを得ない、自分の国を離れざるを得ない人々に対する理解や思いやりが、かつて移民を多く海外に送り出していたイタリアや、またブラジルやアルゼンチンに多くの移民を送り出していた日本にどうしてないのだろう。政府が国民の不満のはけ口に、ただでさえ苦境にある移民を利用しているような気さえします。

Patataさんの場合、そもそもだんなさんがイタリア人なので、更新であっても給料明細などいらないはずですし、そんなに差別的な、非人間的な扱いをする窓口はひどいですね。お疲れさまでした。ところで、わたしもインスタグラムを始めました。Patataさんのアカウント、わたしのブログへの鍵コメントででも教えていただけるとうれしいです。いつかPatataさんに会えますように!
Commented by おやびん at 2016-09-25 03:09 x
お久しぶりです!
私も5年経った滞在許可証を更新に6月に行って
8月に取りに行ってきたとこなので、
移民局の雰囲気は、ほんと分かります。

思うのはやっぱり移民にも良い人と悪い人が居て
待ってるときも、平気な顔で横入りするヤツいるでしょ?
「ちょっと、後ろに並びなさいよ、皆朝早くから来て
待ってるんだから」って言っても
チラっと見て薄笑い浮かべて動かないやつね。
ほんとにむかつきますけど、ジェノバは皆
声掛け合って「最後の人誰ですか?」ってのが
結構常識になってるかもしれません。
それでも先に書いたように横入りのがいるので
皆で団結して、入れない・・・みたいな。

結局は、言うことはちゃんと言わなきゃいけない場所ですよね。日本のように気を遣うなんてしてたら
生きていけませんよね。そう思います・・・

それにしても、自分達のミスのくせに
何て扱いするんですか、ほんとにむかつく。
私いつも思うんですよね。そこの職員見てると
無駄話してないで早く動けや~、皆待ってるのに。
こんな仕事ぶりで給料もらえるなんていいわね~って。

これね。絶対イタリア人がついてってると
対応違うはずなんですよ。
(というのでダーリンはいつもついてきてくれます。過保護&心配性すぎるんですけどね(;'∀'))
そういうのもむかつきますよね。。。

Patataさんは優しい!
私は「うちら外人のおかげで、あんたらの仕事があるんやろが~!」って怒って見てたと思います。。。

とにかく!お疲れ様でした。

私も、永年の滞在許可証になったけど
数年後にパスポートの更新があるので
考えるだけで気が重いですわ・・・
Commented by patata_lemondrop at 2016-09-25 06:04
なおこさん、こんばんは!御無沙汰しております。

この長い・重い内容の記事にコメントを下さって、どうもありがとうございます。こうして、なおこさんの考え方を知ることが出来るのは、とても嬉しいことです。

なおこさんも、同じ想いを感じていらっしゃるんですね。
私もなおこさんが書かれていることに全く同意です。愛する祖国を去らざるを得ない人々の気持ちを考えると、今もまだ本当に胸が苦しいのです。世界には、悲しさや苦しさを背負いながら生きている人達が、たくさんいるんですよね。それなのに、皆さん、前を向きながら、必死に生きているんですよね。
何不自由無い生活が送れている私は、我儘を言ってばかりで、本当に自分が嫌になりました。もっと感謝の想いを持って生きなくてはいきませんね。。

本物の教育って、一体、なんなんでしょうね。。差別をしたり、偏見を持ったり。。勉強ができることよりも、もっと大切なことってあるのではないかな、と思います。世界には色々な人がいるので、考え方もたくさんある、と思うのは理解できますが、でも、本当に、そういう文章を見るのは、すごく悲しいですよね。。

インスタグラム、なおこさんはじめられたのですね!!教えて下さってありがとうございます。実は・・・最近全く開いていないのです(;_;)が、アカウント、そちらに鍵コメで連絡させて頂きますね(^^) 私も、なおこさんにいつかお会いしたいです★
Commented by patata_lemondrop at 2016-09-25 06:54
おやびんさん、お久しぶりです!

この長い・重い記事にコメントどうもありがとうございます。とっても嬉しいです。

いますよね…そういうずる賢い人。。
ラスペツィアの方も、いつも「最後の人誰ですか?」と聞く方が多いですね。でも、聞かないで、しれっと横入りする人もいますね。。日本人の常識からすると信じられない光景。
私、かなりの人に抜かされてしまって(;_;)気が弱いので、主張もあまり出来ない性格なんです。。たまに嫌々ながら、言いましたが、不慣れなことをしなくてはいけない事と、こういうずる賢い人がいるという現実と、色々な感情がぐちゃぐちゃして、終始ため息が止まりませんでした。。
移民局に行くと、負のオーラをもらってしまう感じ。。

おやびんさん、団結させて入れないというの、周りの移民の人たちと一致団結するくらい仲良くなっちゃうんですね!おやびんさんそういう話しやすそうなオーラが出ているんだろうな、ステキです!私は、移民の人ともほぼ話さないで、ひたすら、静かにしてるので、一致団結とか起こりえないですよ^^;

本当に酷いですよね!!イタリアには、事あるごとにイライラさせられます(怒)あの手紙は一体なんだったのか?!(笑)しかも、移民局の責任者からの手紙だったんですよ、、一体何を確認して、あの手紙になったのか……もう意味が分からないです…

そうそう、イタリア人が一緒だと違うんですよねぇ!
おやびんさん、ダーリンさんと一緒なんですね。うんうん、それが一番ですよね。
私も、役所関係は毎回夫と一緒なんですが、あの手紙は突然で、期限の10日を過ぎて届いたので、もう翌日に行くっきゃない!危機的状況で、初めて一人で行きました(;_;)
実際、心配した夫が、その翌日、確かめに行ったんですけど、その日も受取のみの日だったのに、質問したら、イタリア人だからか、すぐに受け付けてくれたみたいで。。私は、受取だけだからと言われて 質問のためだけに4時間も待ったのに。。
本当に不平等で理不尽だなと感じました。こんな理不尽な対応をするんですもん、移民局に対する、移民の人たちの怒りが、分かります。

永久の滞在許可証になったんですね!スゴイ!!おめでとうございます!
わぁ気が重いですね。。永久とは言いつつ、パスポートが変わるから、移民局とは付き合っていかないといけないですもんね。何事もありませんように!
Commented by africaj at 2016-10-13 20:18
こんばんは。
夏にblogをお休みしてたので、久しぶりです。

今は日本なので、こんな嫌な思いをしなくて済みますが、スペインもレジデンシアの更新は気の重いことでした。
スペインは「お役所」が最悪で、皆仕事したがらないから連携が取れてないせいでたらい回しに会うこと多くて。

でも、市によって対応がかなり違うと知って、自分の市ではなく、2時間離れた比較的好意的な移民局に申請に行ったりしてました。

あそこに行くと、「日本人」で良かったと思うことも多いし、そうじゃない人への露骨な疑いの目にも気持ちが落ち込んだり。
普段オブラートに包んでるからさほど気にならなくても、どこか見下してる部分が際立つから、本当にね「裏」がよく見えますね。

EUになって、いいことなんてあったのかなあ。
少なくともスペインは、スレてなかった国民が金に目がくらんで、バブルで浮かれたところで、弾けて前と同じ貧乏に戻ったのだけれど、一度いい目を知ってしまって、慎ましい暮らしに戻れず心まで貧しくなり。慎ましさ故に温存されていた伝承文化が途切れ、ただ消費生活しかできない若者が溢れ。
もともとあった「お金がないから開発されないであった美しい自然」さえも他の国に買われて開発が進んで様変わりし、日本の田舎で起きたような、ハコモノ騒ぎの末に建設中で放置されたコンクリートの塊が景色を壊すようなことになり。
EUの金持ち国から来た中流以下の人々が、安いスペインで左うちわで暮らすし、スペイン人はお金が無いし。
EUの大型スーパーが押し寄せて、小さな店が軒並み潰れて、今目抜き通りは携帯屋と安物チェーン服屋ばかり。
ペセタの時のほうがずーーーーっと面白い国だったのに。
グローバリズム、便利だけど面白みや独自の文化を根絶やしにするから、私はアンチ。

まあ、ペセタの時代も移民局の対応はやっぱり酷かったけどねw

違う国で暮らすってこういうことなんだなあって、よく思いましたよ。
あと、戦争が起きたら私達って悲惨な立場なんだなっていつも感じてました。
こういうことがわかるのって大切ですよね。
とは言え、何度もなくていいですね。お疲れ様。
Commented by patata_lemondrop at 2016-10-14 19:17
africaさん、こっちにも、コメント嬉しいですー♡
ありがとうございます♡♡

africaさんも!!スペインも同じような感じだったんですね(;_;)
africaさんは家族全員外国人(日本人)だから、さらに大変だったんでしょうね…。。私はイタリア人配偶者なので、対応も、たま~にスムーズに行く時もあるような気が。
でもでも、本当に対応酷いですよね。。近年は難民・移民が増えているので、移民局の登録・更新に、以前以上に時間がかかるようになっているようで…(事務所側の人数は変わらずw)
スペインもきっとそうなんでしょうね、イタリアと同じで、アフリカ大陸目前ですからね。

africaさんもアンチ!私もイタリアに住んで、アンチになりました。
イタリア、もスペインと同じような感じだな。。と読んでいて思いました。
africaさんの住まれてた所は、バカンスで賑わう場所だったんですね。私が住む町も状況が似ています。お金持ちの外国人が夏の別荘に、と買う例が増えているようです。。

一年前位に、EUで「脱脂粉乳でチーズを作れるように」的な法案が通ろうとしている?、というのを、読みました。イタリア大反対ですよ!!!ドイツとかって、イタリアの食文化を、きっと妬んでるんだろうなw
africaさんも書いて下さっていますが、その国の文化すら破壊しようとしているんですよね。
外国人だけど、こういうのは怒りたくなるし、辛い。。一番辛いのは、スペイン人やイタリア人であるのですけれどね。。でも平民は、それでも翻弄されるしかないんですよね。悔しい。
EUは、正にドイツの一人勝ちだと思いますし、それはうちの夫も常に言ってます。こんなにEUの経済状況が悪くとも、ドイツは良いですからねwwそれでも、イタリア人の若者は、経済状況が良いなら、ってイタリアを捨てて、他の国へ行って仕事を探すしかない。この矛盾。ため息です。

そういえば、africaさん、良き時代のスペインのこと、書いて下さいましたが、
私、最近上の世代の方と仲良くすることが多くって、昔の話を聞いていると、昔の良かった時代を経験してみたかったな~、って思うことが多くて。。あ、話が逸れてしまいました!
by patata_lemondrop | 2016-09-23 05:57 | 世の中に物申す! | Comments(6)